
ウェディングフォトの背景となる外構として、非日常感と静けさを両立する空間を設計。
白壁の余白と、リゾート感ある植栽が、花嫁の存在を引き立てる背景となります。
撮影用ロケーションとして機能するよう、視線・導線・植栽の影の動きまで計算しています。
「主役はあくまで人。だからこそ、空間は“背景に徹する”存在であるべきだと考えました。
無機質な白と、自然の有機的な動きを共存させることで、静かな中にドラマの余白が生まれます。
撮影スタジオとしてだけでなく、滞在する人にも静けさが伝わるような設えを意識しました。」
撮影のための空間であると同時に、空間自体が被写体となるよう設計されたウェディングスタジオ。曲線を活かした壁、左官の素材感、自然光が降り注ぐ天井の構成により、静かな佇まいと空気の輪郭を整えています。装飾に頼らず、表情ある陰影を主役とする構成とし、光と気配が調和した柔らかな空間に。構造の工夫により、撮影環境としての音響や動線も静かに制御されています。